一時停止違反のクルマを止めようとした警官、ノーブレーキではねられる

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29日未明、愛知県名古屋市北区の市道で一時停止違反を行ったクルマを制止しようとした県警・第一交通機動隊所属の40歳巡査部長が、このクルマにはねられて軽傷を負うという事故が起きた。警察ではクルマを運転していた19歳の少年を業務上過失傷害の容疑で逮捕している。

愛知県警・第一交通機動隊によると、事故が起きたのは29日の午前0時20分ごろだという。名古屋市北区大杉の市道で同隊が交通検問の設置準備を進めていたところ、近くの交差点で一時停止を無視して進入してきたクルマを40歳の巡査部長が発見した。この巡査部長は路上で手を広げてこのクルマを停止させようとしたが、クルマは巡査部長に接触したまま逃走した。巡査部長は転倒した際に全治2週間程度の軽傷を負った。

同隊のパトカーがこのクルマを追跡したところ、巡査部長との接触事故を起こした場所から500mほど離れた地点で電柱に衝突したまま動けなくなっている容疑車両を発見。車内に運転者の姿は無かったが、クルマのナンバーから所有者の住所を把握。事故発生から30分ほど後、自宅近くまで歩いていた少年に職務質問を行ったところ、ひき逃げの容疑を認めたため、業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑でこの少年を緊急逮捕した。

調べに対して少年は「気がついたら目の前に人がいた。止まると捕まると思って逃げた。警官だというのは気がつかなかった」と供述しているという。

《石田真一》

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