「認識が甘い」同様の飲酒運転事故を繰り返した男に実刑

酒気帯び状態でクルマを運転し、新聞配達をしていた76歳の女性をはねて死亡させたとして業務上過失致死や道路交通法違反などの罪に問われた30歳の元消防署員に対する判決公判が23日、盛岡地裁遠野支部で開かれた。裁判官は懲役2年2カ月の実刑判決を言い渡している。

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酒気帯び状態でクルマを運転し、新聞配達をしていた76歳の女性をはねて死亡させたとして業務上過失致死や道路交通法違反などの罪に問われた30歳の元消防署員に対する判決公判が23日、盛岡地裁遠野支部で開かれた。裁判官は懲役2年2カ月の実刑判決を言い渡している。

この事故は今年3月13日の未明に起きた。岩手県釜石市松原町の国道283号線で、新聞配達用の自転車を押しながら横断歩道を渡っていた76歳の女性が、減速しないまま進行してきた乗用車にはねられた。女性は頭などを強く打ち、脳挫傷が原因でまもなく死亡している。

警察では運転していた男の息が酒臭いことからアルコール検査を実施。呼気1リットルあたり0.15ミリグラムのアルコールを検出したため、業務上過失致死と道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕ている。

後の調べにより、事故当時は制限速度を大幅にオーバーする100km/hで走行していたことや、2001年7月にも飲酒運転絡みの人身事故を起こしていたことが判明している。勤務先の消防本部はこの男を即日で懲戒免職としているが、岩手県で現在進行中の県職員(公務員)に対する飲酒運転の厳罰化は、この事故の発生もきっかけになったと言われている。

23日の判決公判で盛岡地裁遠野支部の神山千之裁判官は、被告が以前起こした飲酒絡みの人身事故にも触れて「以前にも事故を起こしたことがあるにも関わらず、飲酒運転の危険性をわかっていない。その考えの甘さが繰り返した事故ともいえる」と諭した。

その上で「飲酒後に4時間の仮眠を取ったというが、少なからぬ量の酒を飲んだ上での行為は重大で悪質であるが、懲戒免職処分を受けて社会的な制裁は受けている」として懲役3年6カ月の求刑に対して、懲役2年2カ月の実刑判決を言い渡した。
《石田真一》

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