21日午前、東京都中野区内の都道で、突然開け放たれたトラックのドアに後方から走ってきたバイクが激突するという事故が起きた。バイクを運転していた70歳の男性が転倒した際に頭を強く打って死亡している。
警察ではドアを開けた19歳の少年を重過失致死容疑で、この少年に半ドア状態を解消するように指示した18歳の少年を業務上過失致死容疑で逮捕している。
警視庁・野方署の調べによると、事故が起きたのは21日の午前7時40分ごろだという。中野区鷺宮2丁目付近の都道(新青梅街道)で、渋滞のために停止していたトラックの助手席側が突然開き、後方から走ってきたバイクが開け放たれたドアに突っ込んだ。
男性は35km/h程度の速度で突っ込んだとみられ、後方に跳ね飛ばされるようにして転倒し、頭などを強打して間もなく死亡した。
トラックを運転していた少年と、このトラックに同乗して助手席側のドアを開けた少年は警察の取り調べに対して「半ドアの状態だったため、それを解消するようにドアの開け閉めをさせた」と供述。
警察では助手席側のドアを開けた19歳少年が後方を確認しないまま開け放ったのが事故原因につながったとして、この少年を重過失致死容疑で、ドアの開閉を命じた18歳の少年を業務上過失致死容疑で逮捕している。
事故当時、トラックと歩道の間は1m程度の空間があり、バイクがすり抜けて走るような状態だったという。警察ではここをすり抜けようとしたバイクの男性の判断にも落ち度は無かったかなど、引き続き調べていく方針。