数センチ足りなかった---踏切で大型トラックが引っかかる

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16日午前、三重県上野市内で、本来は大型車両の通行が禁止されている踏切に誤って大型トラックが進入し、軌道にタイヤを落として身動きが取れなくなるという事故が起きた。この事故の影響で通勤通学時間帯に電車6本が運休し、およそ1100人に影響が出た。

16日午前、三重県上野市内で、本来は大型車両の通行が禁止されている踏切に誤って大型トラックが進入し、軌道にタイヤを落として身動きが取れなくなるという事故が起きた。この事故の影響で通勤通学時間帯に近鉄伊賀線の電車6本が運休し、およそ1100人に影響が出ている。

三重県警・上野署の調べによると、事故が起きたのは16日の午前8時だという。上野市比土付近の近鉄・伊賀線の踏切(幅員2.45m)に、群馬県伊勢崎市に住む26歳の男性が運転する大型トラック(全幅2.49m)が誤って進入した。

男性は踏切の幅が自分の運転するトラックの車幅よりも狭いことに途中で気がつき、バックして戻ろうとしたが時すでに遅く、そのまま軌道内に脱輪し、身動きが取れなくなった。男性は踏切に設置された非常通報装置を使用するとともに、警察にも事故発生を通報したため、現場付近で電車の運転はストップし、二次災害の発生は防げた。

現場の踏切は幅員が狭いことから大型車の通行が禁止されているが、事故を起こした運転手は現場を通行するのが初めてで、しかも踏切手前に設置されていた大型車進入禁止の標識も見落としていたという。警察では道路交通法違反(通行禁止違反)容疑で運転していた男性から事情を聞いている。

なお、トラックを踏切から引き出す作業には約1時間10分を要し、通勤通学時間帯の電車6本が運休。およそ1100人の足に影響が出たという。

《石田真一》

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