無言の110番通報を3000回もしていたトラック運転手

自動車 社会 社会

岡山県警は10日、岡山県警本部の通信指令室(110番受付センター)に通算3000回を超える無言電話を繰り返し発信したとして、42歳のトラック運転手の男を偽計業務妨害の容疑で逮捕したことを明らかにした。警察では男が警察業務に対して何らかの不満を持っていたことが原因とみて、男から事情を聞いている。

岡山県警・玉島署の調べによると、今回逮捕された42歳の男は昨年8月頃から自分の携帯電話を使い、県警本部内に設置された通信指令室、いわゆる110番受付センターに対して無言電話や罵倒電話を繰り返していた疑いが持たれている。

当初は名前を名乗り、警察の業務に対する批判などを行っていたとされるが、徐々に無言電話の回数が多くなり、今年に入ってからはそれがさらに増加。今年5月15日深夜から18日未明までの50時間で延べ450回、5月単月で約2600回の無言電話を繰り返していた。

警察では110番通報者の電話番号を記録しており、当初は担当の警察官が着信記録を元にかけ直し、男が使っていた名前で呼びかけるなどして注意していたが、1カ月で2600回という回数は通常の110番通報に支障を与える数であるために逮捕に踏み切った。

ちなみに岡山県警の1日の110番受信件数は523件。男が1日あたりに掛ける無言電話の件数は平均80〜100回で、約1/5を占める状態になっていた。

男は当初、警察が行う交通取り締まりに不平不満を言っていたということから、警察の業務に対する怒りが無言電話という形で爆発したのではないかとみて、男から電話をかけた理由などを聞いていく方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース