ガードパイプに激突---警察は追跡と無関係を主張

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8日未明、高知県春野町の県道でパトカーに追跡されていた17歳の少年が運転するオートバイが道路脇のガードパイプに衝突し、意識不明の重体となる事故が起きた。警察では逃走しようとした少年が運転を誤ったことが事故の原因と見ている。

高知県警・高知南署の調べによると、事故が起きたのは8日の午前2時ごろだという。春野町甲殿付近の県道で、同署・地域課所属のパトカーが猛スピードで集団暴走行為を行う数台のバイクを発見した。パトカーは赤色灯とサイレンを使いながら追跡を開始したものの、バイクはそのまま100km/h以上の高速度で走り続けたため、直後に追跡を断念したという。

事故はパトカーが追跡を断念した直後に起きたとみられ、17歳の少年がカーブで転倒し、そのまま滑るようにしてガードパイプに激突。この際に頭を強打したらしい。少年は病院に運ばれたが、意識不明の重体となっている。

現場は片側1車線の緩やかな右カーブだが、バイク側からの見通しは悪くないという。県警は「暴走車の追跡は適正な職務執行であると考えているが、今回は危険を感じて追跡を途中で断念しており、パトカーによる追跡が事故に結びついたとは考えられない」としている。

ただし、パトカーは暴走抑止のために現場付近に待機していたとされており、こうした追跡劇がこれまでに数度繰り返されていた可能性は高い。

《石田真一》

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