ロシア人バイヤーの発注する高級RVを「迅速に盗み出す」男

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北海道警は2日、盗んだRVに事故車の車台番号を組み合わせるなどの偽装工作を行い、ロシアへの密輸出を手掛けるロシア人バイヤーにこうしたクルマを転売していた窃盗グループのメンバーの男1人を新たに逮捕したことを明らかにした。

一連の逮捕者は今回の男を合せて9人になるが、警察では犯行に関与したものが他にも存在しているものとみて全容解明を急ぐ方針。北海道警・旭川東署によると、今回逮捕されたのは旭川周辺での自動車盗難を請け負う窃盗団メンバーの主犯格とされる23歳の男。

警察の調べによると、この男は札幌市内で自動車整備業を営む61歳の男(窃盗容疑ですでに逮捕、起訴済み)から指示を受け、旭川市内の自動車ディーラーから『パジェロ』や『ランドクルーザー』など、ロシア国内において高値で販売されるクルマをターゲットに盗みを繰り返していたとされている。

男が盗んだクルマは札幌に運ばれ、事故を起こして廃車となったクルマの車台番号と入れ替える偽装工作を行い、その後に小樽港から廃車体や自動車部品などとして密輸出されていたらしい。

こうしたクルマを隠す場所は「シークレット・スタヤンカ」(秘密の車庫)と呼ばれているが、すでに逮捕されている自動車整備業の男は、ロシア人バイヤーから発注されたクルマを入手するため、道内の各所にシークレット・スタヤンカを持ち、地元の事情に詳しい窃盗グループも配置していたとしており、被害総数は100台を超え、被害総額も1億円相当に達するものとみられている。

警察では今回逮捕した男を厳しく追及し、旭川周辺で頻発したRVの盗難事件との関与がないかなども含め、組織の全容解明を急ぐ方針だという。
《石田真一》

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