飲酒運転常習の教師を懲戒免職---2カ月で2度摘発

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兵庫県教育委員会(県教委)は27日、2カ月間の間に2回の飲酒運転を行い、いずれも警察の摘発を受けていた県立高校の41歳男性教諭を「飲酒運転の常習性が見られ、教員としての倫理性を欠いたこと」を理由として、同日付けで懲戒免職処分にしたことを明らかにした。

県教委の調べによると、この男性教諭は昨年6月、自宅での飲酒後に自分のクルマを運転し、城崎郡日高町内の国道312号線で電柱に衝突するという単独物損事故を起こした。

教諭は「クルマのエンジンも動いているし、損傷は軽微だ」と判断。そのまま自宅に戻ったが、クルマの損傷に驚いた家族に説得されて豊岡署に出頭。呼気から酒気帯び相当量のアルコールが検出されたため、道路交通法違反(酒気帯び運転)で検挙された。

教諭はこの事故の直後から体調を崩して休職しているが、昨年の8月中旬にも飲酒運転を行い、養父郡八鹿町で行われた飲酒検問での摘発を受けた。この際には飲酒運転の摘発歴があるということから50万円の罰金を命じられており、同年11月までに免許取り消しの処分も受けた。

教諭は休職中であったことから勤務先の学校には事態を報告していなかったが、勤務先に届いていた運転免許の取り消し処分書を校長が発見。事態を県教委に報告したことで一連のトラブルが表ざたになった。

県教委では「わずか2カ月の間に2度の飲酒運転を行うなど常習性も確認でき、教師としての信頼を失墜する行為だというのに反省の様子もみられない」などとして、この教諭の懲戒免職処分を決めた。

《石田真一》

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