「危険運転罪という意味がわかるか!!」と裁判官が叱責

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制限速度50km/hの市道を142km/hという途方も無い速度で走行している際、カーブを曲がり損ねて接触事故を起こし、同乗していた友人を死亡させて危険運転致死罪に問われた21歳の男に対する初公判が16日、横浜地裁で開かれた。被告は起訴事実について全面的に認めているが、裁判長が淡々とした表情の被告を叱責するという場面も見られた。

起訴状によると、問題の事故は昨年9月22日の午後7時15分ごろに発生している。横浜市中区千鳥町の市道(制限速度50km/h)で、21歳の男が運転する乗用車がカーブを曲がりきれずに道路左側のガードレールに接触。コントロールを失い、さらに数度の衝突を起こして大破した。この事故で助手席にいた友人が脳挫傷で即死。本人も重傷を負った。

後の調べて事故当時にこのクルマが92km/hオーバーとなる142km/hで走行していたことが判明。運転していた男も「走り屋に憧れて、どれだけ速いスピードで走れるかを試していた」と供述した。警察では故意に速度違反をしていた行為を悪質として、危険運転致死容疑で逮捕、検察も同罪で起訴していた。

被告は起訴事実を全面的に認めたが、裁判長からの「通常の交通事故に適用される業務上過失致死と、あなたに適用された危険運転致死罪の違いはわかりますか?」という問いに、淡々とした表情で「わからない」と答える被告に対し、裁判長は「遊び半分で起こしたスピード違反が原因となって起きた故意の事故だからです。友人を死なせたことをもっと重大に受け止めなさい」と激しく叱責、被告が涙ぐむ場面も見られた。

検察側は「誰よりも速く走りたいという身勝手な思いで、一般公道を142km/hという尋常ならざる速度で走行し、事故を起こして1人を死亡させた罪は重大」と指摘。裁判所に対して懲役5年の実刑判決を求めた。

事故が起きた現場付近は工場地帯の中にある市道で、土日には走り屋が多く集まることで知られる。
《石田真一》

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