その後のF1シーンを大きく変えるきっかけとなった昨年のオーストリアGP。最終ラップで優勝をミハエル・シューマッハに譲ったルーベンス・バリケロが1年経った心境を語った。「振り返ってみても、非常に難しい決断だった。でもあれから1年経って、僕はレースのポジティブ面だけを見るようにしている」
「最初から最後までプッシュできた素晴らしいレースだった。その後はみんなもよく知っているようになったけど、ある意味、F1の歴史にインパクトを与えたと言えるだろう」
「自身に悪い影響があったとは考えていないよ。実際、フェラーリでの地位や、チームとの関係はより強化されたからね。仕事への信念や勝利へのポテンシャルを強く信じることができるようになった。オーストリアは決してネガティブな経験ではなかった」
「A1リンクは好きなトラック。ドライビング自体はさほど難しくはないが、セットアップが極めて困難なんだ。僕にぴったりのサーキットなんだけど、唯一の後悔はあの(旧エステルライヒリンクの)ロングストレートを走ることができなかったこと。子供の頃、あの場面を見るのが大好きだったんだ」
「独特の雰囲気のあるサーキットで、オーバーテイクが可能だから、予選順位が比較的重要じゃない。ここでのグランプリが今年で最後になるなんて残念で仕方がないよ。せひカムバックしてほしいね」
「トラック自体が僕に合っているから、あとは自分の仕事をこなすだけ。今シーズンはあと一歩勝利に手が届いていないから、そろそろぜひ手にしたいね」と意気込みを語った。