死人に口なしを目論んだ男にきつい一発

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三重県警は13日、制限速度を大幅に上回る速度のまま赤信号を無視して交差点に進入して他車と衝突し、61歳の女性ドライバーを死亡させた26歳の男に危険運転致死容疑を適用して逮捕したことを明らかにした。男は容疑を全面的に否認しているという。

三重県警・松阪署の調べによると、この男は今年3月7日の午前8時25分ごろ、松阪市山室町の市道交差点に猛スピードのまま赤信号を無視して進入。その場を進行していた61歳の女性が運転する軽自動車の側面に追突し、この女性を内臓破裂などで即死させた疑いが持たれている。

男のクルマは事故当時90km/h以上の速度で走っていたとみられ、目撃者の多くが「尋常ではないスピードだった」と証言。衝突された軽自動車も大破しており、かなりの速度が出ていたことは確実ではないかとみられている。しかし、男は警察の取り調べに対して「事故当時は60km/h程度の速度で、交差点に進入したときの信号は黄色だった。相手側が先に進入してきたのではないか」と主張。容疑を一切否認している。

警察では事故当時現場に居合わせた目撃者から可能な限りの証言を集めた結果、女性のクルマは青信号の状態で交差点に進入していたことが確実になり、後続車のドライバーも「信号は青だった」と断言。男の供述を完全に否定した。

警察では男の運転が悪質で、虚偽の証言で保身を図ろうとした行為も悪質と判断。業務上過失致死ではなく危険運転致死容疑での逮捕に踏み切った。

《石田真一》

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