北海道警は11日、下着泥棒を発見されて逃走する際、目撃した男性をひき逃げしたとして37歳の男を強盗致傷容疑で逮捕したことを明らかにした。はねられた男性は軽傷で済んでいる。
北海道警・北見署の調べによると、事件が起きたのは11日の午後0時ごろだという。留辺蘂(るべしべ)町の民家に侵入し、庭に干してあった女性用下着を盗んでいる不審な男を52歳の男性が発見。男に「何やっているんだ」と問いかけたところ、男は下着を抱えたまま逃走を開始した。
男性は後を追いかけたが、男が近くに止めてあったクルマに乗り込もうとしたため、クルマの前方に回りこんで制止しようとしたが、男はそれに構わずクルマを発進させた。男性はクルマのバンパーがひざに当たって転倒し、全治2週間の軽傷を負っている。
通報を受けた警察は下着盗難が絡んでいることから、ひき逃げではなく強盗致傷事件と断定。男性が記憶していたクルマのナンバーを元に逃げた車両の特定を行い、目撃した車種と一致するナンバーの所有者が同町内に住んでいることを最終的に突き止めた。警察は容疑者宅に向かい、容疑車両のバンパーに何かが擦過した痕跡があるのを確認。所有者の男に職務質問を行ったところ犯行を認めたため、午後4時すぎに緊急逮捕した。
ちなみに下着を盗んだだけなら窃盗で済んだが、今回は他人にケガを負わせているために強盗致傷とみなされており、警察官にそれを指摘された男は落ち込んでいるという。