「眠くて運転できない」に整合性はない---無免許少年にクルマを貸して有罪

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今年2月、栃木県石橋町内の国道352号線で17歳の少年が運転する乗用車が電柱に衝突して5人が死傷した事故で、この少年が無免許であることを承知でクルマを貸したことで道路交通法違反(無免許運転無免許運転ほう助)の罪に問われた21歳の男に対する判決公判が24日、宇都宮地裁栃木支部で開かれた。裁判官は保護観察、執行猶予付きの懲役刑を言い渡している。

この事故は今年2月10日の未明に発生している。栃木県石橋町内の国道352号線を走行していた乗用車が運転を誤って道路左側の電柱に衝突。さらに対向車線側に弾き飛ばされる形で道路右側の電柱にも再び激突、大破した。無免許でこのクルマを運転していた17歳の少年は無事だったが、同乗していた5人が死傷した。

事故の直前まで運転していた少年、同乗していた2人の少年や、職場の同僚である21歳の男、そして少年らが勤務する会社の社長と石橋町内の飲食店で酒を飲んでいた。この際、男は「眠くなったから運転できないし、仕方ないからお前が運転しろ」と、この少年が無免許であることを知りながらクルマのキーを渡したとされる。

24日の判決公判で宇都宮地裁栃木支部の山田敏彦裁判官は「被告は眠いことを理由にキーを渡したとされるが、事故発生当時は自分が運転するバイクでクルマの後方を走っており、眠くて運転できないという理由に整合性が見られない」と指摘。無免許の少年にクルマを貸すという行為が常態化していたのではないかとする検察側の主張を採用した。しかし、被告がクルマを貸したという行為を反省していることから、懲役8カ月(保護監察と執行猶予4年)の有罪判決を言い渡した。
《石田真一》

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