ダイハツ工業は、中国の第一汽車グループとの共同生産を現在のライセンス供与から合弁事業に発展させる計画だ。山田隆哉社長が明らかにしたもので、新たな生産車種を立ち上げる際に新会社に移行させる方針。2年後には実現したい考えだ。
ダイハツは、今年秋から第一汽車グループの一汽華利(天津市)に技術供与して小型SUV『テリオス』を年1万台の規模で生産する。しかし、山田社長は生産の効率化などを推進するためには「早期に合弁に進めることが必要」と判断、今後、追加される車種については合弁会社での生産を目指すことにした。
トヨタ自動車と第一汽車は双方のグループ会社を含む合弁生産で包括提携しており、ダイハツはトヨタと一体となって中国事業の強化を進める。合弁の相手は、第一汽車本体や一汽華利とする方向で交渉を行う方針。