警察を困らせるためにパトカーのナンバープレートを盗んだ暴走族

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北海道警は22日、警察署や交番の敷地内に停車中のパトカーから2台からナンバープレートを盗んでいたとして、三笠市内を拠点に活動する暴走族メンバーの少年2人を逮捕したことを明らかにした。この2人を含む、同じグループの少年8人と、別の窃盗事件の容疑者としてすでに逮捕されている21歳の暴走族リーダーは他の盗難事件にも絡んでいたとされており、警察で余罪を追及している。

北海道警・岩見沢署と美唄署の調べによると、この暴走族メンバーの少年2人は、他の窃盗事件で逮捕されている21歳のリーダーから「根性を見せろ」と言われ、3月27日の深夜から同28日未明にかけての間、美唄署の駐車場とJR美唄駅前交番の敷地内に侵入し、停車していたパトカーそれぞれ1台からナンバープレートを持ち去った疑いが持たれている。

また、別のメンバーと共謀し、3月12日の深夜には札幌市北区の路上で52歳の女性からハンドバッグをひったくって現金を奪うとともに、中にあった免許証でこの女性の住居を確認。21日深夜には駐車場に止めてあった軽自動車を合鍵を使って持ち出すなど、盗難を繰り返した。

この暴走族のリーダーを名乗る21歳の男は別の窃盗事件の容疑者として逮捕・起訴されているが、一連の犯行はこの男の取り調べを進めていた際、男が「警察がむかついたから、困らせてやろうと思ってメンバーにナンバープレートを盗ませた」といった供述をしたために発覚。ナンバープレート盗難事件の容疑者として窃盗容疑で逮捕した2人が「実は他の仲間と一緒にひったくりと自動車盗難もやった」と供述し、さらに6人が同容疑で逮捕されるなど、正に“芋づる式検挙”だったという。

《石田真一》

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