「クルマを貸さなければ悲惨な事故は起きなかった」---栃木の5人死傷事故

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今年2月、無免許の17歳少年がクルマの運転を誤って電柱に激突、5人を死傷させた事故で、この少年にクルマを貸したとして道路交通法違反(無免許運転無免許運転ほう助)の罪に問われた21歳の男に対する初公判が10日、宇都宮地裁栃木支部で開かれた。検察側は懲役8カ月を求刑している。

この事故今年2月10日の未明に発生している。栃木県石橋町内の国道352号線を走行していた乗用車が運転を誤って道路左側の電柱に衝突。さらに対向車線側に弾き飛ばされる形で道路右側の電柱にも再び激突、大破した。無免許でこのクルマを運転していた17歳の少年は無事だったが、同乗していた5人が死傷した。運転していた少年は今月3日、危険運転致死傷罪で起訴されている。

警察ではこの少年が無免許であることを承知の上、「女の子と遊びに行くからクルマを貸してほしい」という頼みを聞き入れてクルマを貸していた21歳の男にも「一定の責任は及ぶ」と判断。道交法違反(無免許運転ほう助)容疑で逮捕。検察側もそのまま起訴していた。

10日の初公判で被告は「少年が無免許であることを承知でクルマを貸したこと」など、起訴事実を認めた。ただし、積極的に貸したという面ではこれを否定。「運転を任せたのは自分が眠くなったため」と主張している。

検察側は「本件事故は被告がクルマを無免許少年に貸さなければ発生しなかった」として、裁判所に懲役8カ月の実刑判決を求めた。これに対して弁護側は「被告には何が悪いことかを教える適切な指導監督者が存在しなかった」として執行猶予付きの判決を求めている。判決公判は24日に行われる予定だ。
《石田真一》

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