カーリースを装い高利でカネを貸す……出資法違反で逮捕

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茨城県警は10日、クルマのリース料を名目に法定金利を大幅に超える利息を取っていた自称カーリース業経営の男ら2人を出資法違反容疑で逮捕していたことを明らかにした。

茨城県警・下妻署の調べによると、今回逮捕されたのはカーリース業経営を自称する元金融業の29歳の男と、その補助的業務を担当していた22歳の男。調べによるとこの2人はクルマを担保にするのではなく、一度買い取ったことを装って名義を変更。再びそのクルマを客に貸し出し、リース料の名目で法定金利を超えた多額の利子を取ろうと計画した。

広告を見て連絡を取ってきた客は3人おり、合計で90万円を貸し付けた。しかし、リース料目的で客から取った利子の合計額は4カ月間で約23万円となり、これを払えなくなった客のクルマを持ち去ろうとしたことからトラブルとなり、客が警察に届け出て被害が明らかになったという。

これは通称「クルマ金融」と呼ばれるもので、元々はクルマを担保にして現金を貸し出すというものだった。ところが最近ではカーリースを装った形態へと変化を遂げ、高額な利子を取って現金を貸し出す「090金融」(連絡先が携帯電話のみであることからそう呼ばれる)の隠れ蓑になっている。借金の肩代わりに持ち去られたクルマが安く転売され、他の事件で使われることもあり、警察では犯罪の温床になりうるとして警戒を強めていた。

《石田真一》

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