6人重軽傷の事故は故意、そして逃げた犯人は存在せず

今年1月、東京都新宿区歌舞伎町で、暴走したクルマが道路に隣接するスーパーマーケットに突っ込み、歩行者6人が重軽傷を負った事故について、警視庁は7日、事故は故意に起こされたものと断定し、クルマを運転していた34歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。

自動車 社会 社会
今年1月、東京都新宿区歌舞伎町で、暴走したクルマが道路に隣接するスーパーマーケットに突っ込み、歩行者6人が重軽傷を負った事故について、警視庁は7日、事故はこのうちの2人の外国人を狙って故意に起こされたものと断定し、クルマを運転していた34歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。

この事故は今年1月14日の未明に起きた。新宿区歌舞伎町2丁目付近の路上で暴走してきたクルマが歩道にいた男性2人をはねて重傷を負わせた後、弾みで隣接するスーパーマーケットに突っ込んだ。当時、クルマが衝突したスーパーの店頭には3人の男性客がいたが、飛び散ったガラス片などが顔などに当たる軽傷を負った。

クルマは事故直後、何事も無かったかのように道路に戻って走り出した。が、現場から約1km走ったところでガードレールに激突して身動きが取れなくなった。足の骨を折り、助手席に座ったまま動けなくなっていた男を警察官が確保。クルマが立ち往生した現場から走って逃走したとされる運転者を知る重要参考人としての取り調べが進んでいた。

ところが後の調べでこの男が供述調書に書き込んだ名前が別人のものであることが発覚。「現場から逃走した」とされる男が最初から存在していない可能性が高まった。また、この男とよく似た人物が事故直前に近くの飲食店で外国人男性とトラブルを起こしていたことがわかった。この外国人男性は最初の衝突で重傷を負っており、事故が故意である可能性が高まった。

警察では事故の形態や、直前に被害者とトラブルを起こしていることなどを総合的に判断。男がトラブル相手に危害を加える目的で事故を起こしたということについて、未必の故意があったと断定し、殺人未遂容疑での逮捕を決めた。

男は警察の取り調べに対して、クルマを運転していた事実については認めたものの、「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と強く主張。容疑を否認している。
《石田真一》

編集部おすすめのニュース

特集