神奈川県の週末通り魔、再び---模倣犯か

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6日夜、神奈川県南足柄市の市道に面した民家の駐車場で、この家に住む41歳の女性が後から近づいてきたクルマに乗っていた何者かによって刃物で左腕を切りつけられ、軽傷を負うという事件が起きた。現場付近では同様の通り魔事件がすでに3件発生しており、被害者のうち1名は死亡しているが、今回の事件はこれまでの3件とは手口が異なることから模倣犯によるものとみられている。

神奈川県警・松田署の調べによると、事件が起きたのは6日の午後7時ごろだという。南足柄市飯沢の民家敷地内にある駐車場で、自分のクルマから荷物を下ろそうとしていた41歳の女性が、後方からゆっくりと近づいてきたクルマに乗っていた何者かによって刃物で切りつけられた。クルマはそのまま逃走したが、女性が腕の痛みに気づいてよく見ると、トレーナーが10cmほど切り裂かれ、腕から出血していたため、周囲に助けを求めたという。

今回の現場から5kmほど北東に離れた大井町と松田町では先月下旬から同様の通り魔事件が相次いでいる。手口はいずれも同様で、被害者の後方からゆっくりと近づいたクルマから刃物で切りつけるというもので、運転者本人が犯行に及んでいる可能性が高い。

最初の事件は3月21日深夜に大井町で発生しており、この際には52歳の女性が左腕を切りつけられて重傷。29日深夜には松田町で58歳の男性が鋭利な刃物で左わき腹を刺されて死亡。この事件発生から1時間後には大井町で27歳の男性が腰を刺される軽傷を負っている。いずれの事件も週末に発生していることから「週末通り魔事件」として神奈川県警は特別捜査本部を設置して捜査に当たっていた。

しかし、今回の事件ではこれまで犯行に使われた鋭利な刃物ではなく、カッターナイフのようなものが使われていること。これまでに目撃されたクルマとは別車種であるとの証言があることから模倣犯の犯行とみられている。

《石田真一》

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