暴走族を脱退しようとした少年に30分間の暴行---8人を逮捕

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静岡県警は3日、暴走族を脱退しようとした16歳の少年に対し、「けじめを付ける必要がある」ということを口実に集団で暴行を行った暴走族グループの少年8人を傷害容疑で逮捕したことを明らかにした。暴行を受けた少年は意識不明の重体となっている。

静岡県警・新居署の調べによると、事件が起きたのは2日の午後11時ごろだという。静岡県新居町のパチンコ店駐車場で同町を拠点に活動する暴走族のメンバー8人が、このグループを脱退しようとしていた16歳の少年に対し、殴る蹴るの暴行を約30分に渡って繰り返した。

少年の意識が無くなっていることに気づいたメンバーの1人が少年の自宅に「倒れて意識がない」と電話を掛け、駆けつけた父親が消防と警察に連絡した。少年は病院に収容されたが、頭に強い衝撃を受けたことが原因で生じる急性硬膜下血腫で意識不明の重体となっている。

警察では現場にいた8人が暴行の事実を認めたため、傷害容疑で逮捕して取り調べを進めている。メンバーの1人は「(殴られた少年が)暴走族を抜けると言ったため、けじめを付けることが必要だという理由で殴った」などと供述しているという。少年が地面に倒れた後もメンバーの数人は数度蹴るなどしており、警察では悪質な暴行事件と断定し、メンバーを厳しく追及していく方針。

《石田真一》

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