「古いクルマのお祭り」といってもコレクター系やジャンク系ばかりではない。レトロモビルには歴史的に重要なクルマも姿を現す。ポルト・ド・ベルサイユでインパクトのある車体を誇示していたのは2台の速度記録保持車だ。
レトロモビル2003のポスターの図案にもなった青いマシンは、ブリストル・シドレー製「プロテウス」ガスタービンエンジン(4100馬力)を搭載した『ブルーバード』号だ。1964年7月17日、649km/hを記録。日本のJRのリニアモーターカーより速い。
バットモビルを連想させる金色の車体はその名も『ゴールデンアロー』号。29年3月11日、370km/hを記録した。ネイピア製の2万3948cc・W12エンジン(1000馬力)で駆動する。JRの新幹線より速い。