仕事で出張=車上荒らし行脚、1000件近くの犯行を重ねる

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宮崎県警は18日、家族に「仕事で出張に出る」と言って外出し、九州各地で1000件を超える車上荒らしをしていたとみられる40歳の男を窃盗容疑で逮捕していたことを明らかにした。被害総額は現在も算定中ではっきりとしていないが、相当な額に上るものとみられている。

宮崎県警・宮崎南署の調べによると、この男は鹿児島市に住む40歳の男で、直接の逮捕容疑は11日未明、宮崎市内の駐車場で26歳の女性が所有する乗用車の車内を物色。現金1万6000円や運転免許証などを盗んだというもの。男は17日に逮捕されたが、取り調べの際に「たぶん1000件ほどの余罪があるはずだ」と供述。同様の盗難をこれまでに繰り返してきたことを供述した。

男は鹿児島市内に住み、家族に「出張に出る」と言って家を出ては九州各地を転々として、行き着く先で車上荒らしをしていたという。ターゲットとなるのは住宅地などに置いてある無施錠のクルマで、盗んだ現金を“収入”として家に入れていたらしい。

警察では余罪の裏付け捜査などを進めているが、男は「正確な犯行の回数なんて覚えていない」とも話しているため、被害総額の確定についてはしばらく時間が掛かりそうだとしている。

《石田真一》

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