未成年者に酒を勧めて、クルマを貸した……悲惨な事故は防げたはずだ!!

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先月10日に起きた17歳少年による無免許運転が原因の死亡事故について、栃木県警は13日、クルマを運転していた少年らに未成年であることを承知で飲酒させたとして、この少年らを雇用していた塗装業の男を未成年者飲酒禁止法違反の疑いで書類送検する方針を固めたことを明らかにした。この事故では少年の無免許運転を承知でクルマを貸した21歳の同僚も道路交通法違反(無免許運転ほう助)で逮捕されている。

問題の事故は2月10日の未明に発生した。栃木県石橋町細谷の国道352号線で、17歳の少年が運転する乗用車が道路左側の電柱に衝突。その直後に弾みで対向車線側に飛び出し、右側の電柱に再び激突、大破している。この事故で助手席に2人で乗っていた少年1人が死亡、もう1人が重傷のケガ。後部座席に乗っていた少女3人のうち2人が死亡、1人が軽傷を負った。栃木県警・石橋署では運転していた17歳の少年に危険運転致死傷容疑を適用。少年が無免許であることを知りながら、クルマを貸した21歳の男(職場の同僚)を道交法違反(無免許運転ほう助)で逮捕している。

その後の調べで、事故の直前、この2人が勤務する会社の経営者が事故の直前、親族が経営する同町内の飲食店などに少年を誘い、酒を飲ませていたことが分かった。このため、警察ではこの経営者にも事故の責任が及ぶと判断し、未成年者飲酒禁止法違反の疑いで書類送検する方針を決めた。

経営者の男は容疑を大筋で認めているが、警察に対しては「重大な事故につながるという認識はあまりなかった」などと話しているという。

《石田真一》

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