マンホールから!! 作業員が意識不明の重体

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10日午前、三重県四日市市内の市道で、地下雨水路の清掃作業をしていた58歳の男性がマンホールから上半身を出そうとしたところ、走ってきた乗用車にはねられて意識不明の重体となる事故が起きた。男性は作業中の標識の無い場所のマンホールから外に出ようとしており、警察ではどのような経緯で事故に至ったのか工事関係者から事情を聞いている。

三重県警・四日市署の調べによると、事故が起きたのは10日の午前11時ごろだったという。四日市市新正で、市道直下にある地下雨水路の清掃を行っていた男性が作業を終えてマンホールから外に出ようと上半身を出したところ、現場を走っていた30歳の男性が運転する乗用車にはねられた。男性はクルマにはねられた際に頭などを強打し、意識不明の重体となっている。

作業員の出入りに使うマンホールの位置は決められており、事故に巻き込まれた作業員以外は全員そこから出入りをしていた。ところがこの作業員だけは規定外の位置から外に出ようとしており、警察では位置を誤認した可能性が強いとみている。

また、事故当時は工事現場に必要な交通誘導員の配置がなされておらず、工事のために必要な道路占有許可も先月末で切れたままになっているなど、杜撰な点も多かった。このため、安全管理全体に落ち度があった可能性も高いとして関係者から事情を聞くとともに、今後は道路交通法違反(道路使用許可条件違反)容疑でも調べを進めていく方針。

《石田真一》

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