トヨタ自動車は11日、「人にやさしいクルマづくり」の一環として進めているユニバーサルデザインの取り組みを発表した。同社独自の評価指標も公表、今後、車を購入する際にユーザーにも分かりやすく伝えていく方針を明らかにした。
評価指標は、(1)人間工学の観点から6項目を対象にした「エルゴインデックス」、(2)クルマの使い方がユーザーの要求にどれだけマッチしてるかを示す「シーン適合度」の、2分野・合計7項目で構成。それぞれ100点満点の評価を行い、「人にやさしい」度合いを指標化する。
エルゴインデックスの評価指標6項目は「乗降性」「姿勢・居住性」「メーター類視認性」などで構成されている。トヨタはユーザー向けにヒトの笑顔をデザイン化した「ユニバーサルデザインマーク」も設定、各指標の点数に応じてこのマークをゼロから4個表示し、ユーザーがクルマを選択する際の手助けにするよう活用していく。
同社第1車両技術部の金森等主査は、「体系化した指標を公開するのは世界の自動車メーカーでも前例はない」と話している。