今回登場したパナソニック『HDX730D』は、昨年10月に登場したハードディスク(HDD)一体型オンダッシュモデル『Youナビ(CN-HDX300D)』のインダッシュ版となるモデルだ。youナビの機能をそのままに、1DINサイズのコンパクトな筐体へHDDとインダッシュモニターを内包している。TVチューナー&VICS FM多重チューナーや3Dジャイロを筐体内に収めて別ユニットが無いのが特徴だ。
「インダッシュ型を早期に発売して欲しい、というユーザーからの要望はyouナビ発売直後から多かったです」と語るのは、パナソニック・オートモーティブシステムズ社(松下電器産業)・オートモーティブアフターマーケットビジネスユニット商品企画チームの西浦敬二さん。
「youナビで想定していたターゲットというのはファミリー層だったのですが、購入者を対象に行ったアンケートでは20〜30歳代の若い独身男性が多かった。HDDナビというものに先進的な魅力を感じ、情報書き換えに魅力を持ってyouナビを買ってくれたのは結果的にファミリー層ではなく、若い世代だったということでもあります」と説明する。
そのため、今回は当初から主要購買層を20〜30歳代に設定。同時発売の1DINオーディオとシステムを組むことを前提に、カラーリングも黒を基調としたクールなイメージのものに変えた。そして「youナビ」といったようなサブネームを使わず、形式名称(HDX730D)をもって呼び名としている。
また、形状こそインダッシュタイプになったが、機能は基本的にyouナビのものを継承している。電動で開閉するインダッシュモニターを組み込んだことでメカニズム的には複雑化しているが、価格はyouナビ比で2万円高となる19万8000円に抑えた。youナビのお買い得感も強かったが、こちらはのお買い得感も相当に強い。