広島県内の非行少年---暴走族の摘発強化したら数が増えた

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広島県警は6日、非行とみなされる行為を行なったとして、昨年1年間に補導や逮捕を行なった少年の数を明らかにした。総数は4413人で、このうち4244人は刑法犯罪での補導・逮捕となっている。

これは広島県警の生活安全部がまとめたもの。それによると万引き(窃盗)や薬物乱用、道路交通法違反などで逮捕、あるいは補導された少年の数は、昨年よりも161人少ない4413人となった。内訳は中学生(13〜15歳)が1600人、高校生(16〜18歳)が1508人となり、中高生で全体の70%を占める結果となった。

刑法犯罪を犯して摘発されたのは4244人に達し、このうち3598人は刑罰対象となる14歳以上の少年だった。逮捕されたのは762人だが、これまで主流だった窃盗容疑が大きく減少。代わりに殺人や強盗など、凶悪な犯罪を行なって逮捕される少年の数が増えてきたという。

14歳以上の摘発者3598人に占める逮捕者の割合は21.2%となり、全国平均の12%より大幅に上回った。

県警では「暴走族の取締りを強化した結果、全体的に底上げする形になってしまっただけだと認識している。数を少なくみせるというより、しっかりと摘発を行い、確実に数を減らしていくことの方が重要なのは間違いない。さらに厳しい取締りを実施した場合、数字が増えることも考えられる」とコメントしている。

《石田真一》

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