クルマへの嫌がらせはビデオでリアルタイム監視、執念実って現行犯逮捕

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北海道警は27日、嫌がらせ目的で継続的に1台のクルマを傷つけていたとして、札幌市に住む33歳の男を器物損壊の現行犯で逮捕したことを明らかにした。昨年12月から被害に悩むクルマの所有者とその夫が継続した張り込みを行っており、犯行の様子もビデオカメラで撮影していた。

北海道警・札幌東署の調べによると、器物損壊の現行犯で逮捕されたのは、札幌市内に住む33歳の男。この男は札幌市内に住む20歳の女性会社員に恨みを持ち、昨年12月ごろからこの女性が所有する軽自動車に金属片で傷を付けたり、立ち小便するなど嫌がらせ行為を続けていた。

相次ぐ嫌がらせに悩んだ女性は、25歳の夫と協力して張り込みを開始。自宅マンションの向かい側にある駐車場を夜通しビデオカメラで撮り続けるとともに、寝るまでの間はカメラが撮影した映像をテレビに映し出し、リアルタイムでの監視を行っていた。

27日の午前0時45分ごろ、不審な男が女性の所有する軽自動車に歩み寄り、ワイパーのゴム部分を引き裂くなどの行動に出た。駐車場をうろうろと歩く不審な影をモニターで確認していた夫が玄関付近に待機。男がワイパーゴムを引きちぎった瞬間に飛び出て取り押さえ、駆けつけた警察官に引き渡した。撮影していた映像には犯行に及ぶ男や、その後に取り押さえられるまでの一部始終が収められていたという。

警察では男を厳しく追及し、犯行に至った動機や、ストーカー行為などの余罪がなかったなどを含め、厳しい取り調べを続けていく方針。

《石田真一》

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