「俺はやっていない」---駐車違反の摘発から逃れようとした暴力団員を逮捕

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北海道警は24日、駐車違反の摘発から逃れようと、警官の制止を振り切って強引にクルマを発進させようとした23歳の暴力団員を道路交通法違反(駐車違反)で現行犯逮捕したことを明らかにした。その行動があまりに無謀だったために逮捕に踏み切ったが、駐車違反を要因とする現行犯逮捕は珍しく、北海道では初のケースだという。

北海道警・札幌中央署の調べによると、事件が起きたのは24日の午前10時20分ごろだったという。札幌市中央区南7条西7の市道に路上駐車していた乗用車に対し、同署の交通課員が駐車違反を示すプレートを取り付けようとしたところ、道路に面しているマンションから若い男が飛び出てきた。警察官が「これはあなたのクルマですか?」と尋ねると、男は「クルマは俺のだが、ここに止めたのは俺じゃない。俺は関係ない」など言いながらクルマに乗り込み、そのまま逃走しようとした。警官が逃走を制止しようとすると、男は激しく抵抗する構えを見せたため、止むを得ず道交法違反(駐車違反)の現行犯で逮捕したという。駐車違反の容疑者が現行犯逮捕される例は全国的にも珍しく、北海道では今回が初めてとなる。

現場は北海道でも有数の繁華街であるススキノの近くで、男は現場に隣接するマンションに事務所を置く暴力団の組員だった。

《石田真一》

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