5日、東京都江戸川区のデザイン専門学校TCA(東京コミュニケーションアート)において、日産自動車の中村史郎デザイン本部長兼常務取締役が特別講義を行なった。自らの学生時代や、デザイナーとして重要な要素などを自動車デザインコースの学生相手に語った。
この日集まった学生は1年生から3年生までの約50人。デザインで注目を集める日産の中村デザイン本部長の話を聞きたいとの学生側の希望で、本部長の多忙なスケジュールの中、スライド投影も交えた90分の特別講義は実現した。
今回の“講義”は学生それぞれがあらかじめ質問事項を中村本部長に提出、それらに解答するという形で進行した。デザイナー志望者がプロのデザイナーの話を聞いたりデザイナーに質問する機会は少なく、ましてその相手が日産の中村デザイン本部長という豪華な講義である。
出席した学生は中村本部長の言葉を一言も聞き漏らすまいとみな集中していたのが印象的であった。講義終了後には日産車のカタログや日産の記事が掲載された雑誌を手に、本部長のサインをもらう列ができた。