フィアットの創業者一族のジョバンニ・アニエリ名誉会長が死去したことが明らかになった。81歳だった。今後、フィアット再建策に影響が出るのは必至だ。
アリエリ会長は、アニエリ財閥の当主で、創業者ジョバンニ氏の孫。1966年から1996年まで30年間にわたって会長で、同社を実質上支配、アルファロメオやフェラーリの買収なども指揮してきた。
フィアットは、イタリア最大の企業グループだが、経営が急速に悪化し、工場閉鎖や人員削減を強行している。再建銀行団を中心に、不採算の自動車部門の売却も検討されているが、これまではアニエリ会長がこれに反対していた。同氏の死去で、自動車部門がVW、GMなどに売却される可能性が高まっている。
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