マセラティは従来のトライデントモデルのスポーティさにミニバンなど多目的車の特徴を融合させたGTワゴンのコンセプトカー、『クーバンGTワゴン』を出展した。デザインしたのはイタリアのジウジアーロデザイン。エンジンは390馬力の4.2リットルV8、4輪を駆動する。
4WDといってもオフローダーではなく、マセラティではあくまでもGTだとしており、トランスミッションはメカニカル・エレクトロハイドローリック・コントロール(機械・油圧併用電子制御)6ATを採用する。最高速度は255km/h、0-100km/h加速は5.5秒だという。
ジウジアーロデザイン社を率いるジョルジェット・ジウジアーロは「SUVのコンセプトにはまだ可能性がある」という。「自動車というよりはまだ洗練の途上にあるものだ。ドライビングの喜びや、全天候であらゆる状況に対応する安全性を備えているとは思えない。他の車種なら当然備えているものだ」
「(マセラティ社を管理するフェラーリ社の)モンテゼモロ会長が、新しい多目的車を作るつもりだと私に話したとき、ともに革新的なことをすべきだと我々は決心した。マセラティの純正GTを現代のドライバーにぴったりのクルマに生まれ変わらせようとした」
ジウジアーロはかつて独自にマセラティのミニバン・コンセプトを開発したことがあり、マセラティではミニバンやワゴンのような多目的車をかなり真剣に考えているようだ。なおマセラティの新型としては、その前に9月のフランクフルト・モーターショーで『クアトロポルテ』が発表される予定だ。
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