証券会社、モルガンスタンレーのアナリストが、リースが自動車メーカーにとって利益となるか損失となるか、というレポートを発表した。
まずリースの利点だが、人々が1台の車に長く乗るようになり、ブランドへのロイヤリティが高まること。リース期間が終了した後、車を返却する人は、2002年には190万人だったが、2004年にいは140万人に減少する見通し。つまりリースがそのまま販売につながりやすく、同じブランドの車をキープする割合が高まる。
しかしそれが同時にメーカーの損失でもある。つまりリース終了後に車を買い替える人が減少し、新車販売に影響を与える可能性がある。またリースを推進するためのメーカーによるインセンティブ費用も莫大なものとなっている。
リースは今後推進しても縮小しても、メーカーにとっては利益、不利益を伴う厄介な存在である、というのがレポートの答えである。