泥酔ドライバーは道を選ばない? 寝台特急と線路で競争

自動車 社会 社会

14日未明、秋田県能代市内のJR奥羽本線東能代駅で、通過中の大阪発札幌行き寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運転士が駅構内を通過する際、隣の線路を並走する乗用車に気づき、危険を感じて急停車するというトラブルが起きた。乗用車は1時間後、現場から1km離れた線路上で発見されており、運転していた42歳の男を道路交通法違反(酒酔い運転)で逮捕している。

秋田県警・能代署の調べによると、今回の事件が発生したのは14日の午前0時30分ごろだという。JR奥羽本線東能代駅を通過しようとしていた寝台特急列車の運転士が隣接する線路の上を自分と同方向に走るクルマのテールランプを発見した。運転士は危険を感じて列車を急停止。駅のホームで除雪作業を行っていた同駅の駅員も通過するクルマに気づき、後を追いかけたがそのまま走り去った。クルマが進行方向に走り去ってしまったため、寝台特急は同駅で足止めをされた状態になった。

警察とJR東日本の職員が線路上を捜索した結果、30分後に目撃された駅から1kmほど離れた鉄橋の手前に止まっている軽自動車を発見。車内にいた男からアルコール臭が漂っていたために飲酒運転と判断。男を警察署に連行し、クルマの撤去を行った。

後の調べで男から酒酔い相当量のアルコールを検出。道路交通法違反(酒酔い運転)で逮捕し、列車往来危険容疑の適用も視野に入れて捜査を行っている。男は東能代駅手前の踏切を横断中、雪で埋もれた線路を道路と誤認して進入したらしい。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集