すごい事故だからとりあえず逃げる---当て逃げ容疑者の呆れた言い分

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沖縄県警は1日、右折しようとしていた別のバイクと衝突事故を起こしたにも関わらず、被害者を放置して現場から逃走していた19歳の少年を11月30日午後に業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕していたことを明らかにした。

沖縄県警・那覇署の調べによると、事故が起きたのは11月30日の午前0時25分ごろだという。那覇市東町の国道58号旭橋交差点を右折していた42歳男性の運転する原付バイクに、直進してきた別のバイクが側面に激突した。バイクを運転していた男性は衝突の弾みで路上に叩きつけられ、衝突してきた側のバイクも転倒したが、ライダーはそのまま現場から逃走した。

警察に事故の発生を通報したドライバーから「250から400ccぐらいのバイクだった」という情報を得て、那覇署が不審な人物の洗い出しを行っていたところ、事故現場から1キロほど離れたガソリンスタンドにたむろしている少年グループを発見。警察官が職務質問したところ、当初は「事故が起きたことは知らない」と供述していた。ところが1台のバイクに転倒した際にできる擦過痕と血痕のようなものがあることを発見。さらに追及したところ、19歳の少年が事故を起こして現場から逃走したことを認めたため、道路交通法違反(ひき逃げ)で逮捕。その後に被害者が脳挫傷で死亡したことが判明したため、業務上過失致死も容疑に加わった。

警察の調べに対して少年は「スピードを出していて避けられなかった。一目で凄い事故になっているのがわかり、怖くなって逃げた」と供述している。警察では少年を追及して事故当時の速度を割り出すとともに、ガソリンスタンドで一緒にいた少年グループにも犯人隠避の疑いがあるとして事情を聞く方針。

《石田真一》

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