睡眠薬+アルコールで爆睡事故---不眠症を自称する男に危険運転容疑

自動車 社会 社会

和歌山県警は26日、酒気帯び運転で事故を起こして道路交通法違反容疑で検挙した40歳の男が、睡眠薬の飲用による酩酊状態で事故を起こしていたことが発覚したとして、容疑を危険運転致傷容疑に切り替え、25日までに逮捕していたことを明らかにした。

和歌山県警・和歌山東署の調べによると、問題の事故は23日午後に和歌山市内で発生したという。40歳の男が運転する軽自動車が運転を誤って道路脇の電柱に衝突。弾みでたまたま現場近くを走っていた73歳の女性が乗った自転車にもぶつかり、ようやく停止した。女性はこの事故で足の骨を折る全治3カ月程度の重傷を負っている。

男は違反累積によって当時は無免許状態だったこと、呼気検査で0.15ミリグラム以上のアルコールが検知されたことなどから、通報によって駆けつけた警察官が道路交通法違反(無免許および酒気帯び運転)の容疑で男を検挙した。ところが後の調べで男の所持品から睡眠導入剤が発見され、いくつかは封を切った状態になっていることがわかった。警察が取り調べの際に追及したところ、男は不眠の兆候があり、事故の直前にこの薬を服用し、さらには効果を高めるために飲酒まで行っていたことを供述した。事故当時は全く記憶がなく、完全な居眠り状態だったことも明らかになった。

警察では男を業務上過失致傷容疑で逮捕することを検討してきたが、事故当時は薬物とアルコール双方による酩酊状態だった可能性が供述によって高まったことから、危険運転致傷容疑の適用を決め、25日午後までに逮捕している。

和歌山県警管内で薬物原因による危険運転容疑の適用は今回が初めて。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース