警察はマライア・キャリーに激甘? ---渋谷が大混乱、郷ひろみはどうした!

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25日深夜、東京都渋谷区のJR渋谷駅前の路上で来日中のアメリカ人歌手、マライア・キャリーが警察に無届け出でプロモーションビデオの撮影を敢行し、集まった野次馬などが車道まであふれだし、付近の交通が約15分間遮断されるというトラブルが起きた。警察では日本でビデオの制作を請け負っていた会社の関係者を呼び出し、口頭で厳重注意処分している。

警視庁・渋谷署の調べによると、トラブルが起きたのは25日の午後9時40分ごろから、午後10時20分ごろにかけてだという。来日中のアメリカ人歌手、マライア・キャリーさんらの一行がJR渋谷駅前に突然現れ、スクランブル交差点付近で撮影をプロモーションビデオの撮影を始めた。

撮影の様子に気づいた野次馬が車道にあふれたり、マライアさんに接近したりするなどしたため、マライアさんのボディガード数人がこれを阻止するなどのトラブルが起きたため、一旦は中止された。ところが午後10時すぎから再び撮影を再開。スタッフが交通を強引に遮断した状態で赤信号の横断歩道をマライアさんが歩くなどしたため、付近の交通は15分間に渡って完全に停止を余儀なくされた。集まった野次馬はマライアんさがその場を離れた後も「再び撮影があるのではないか」という憶測から解散しようとせず、付近はその後も1時間近く混乱が続いた。

今回の撮影は渋谷署に対して道路占有の許可申請などはなされておらず、全くのゲリラ撮影状態。渋谷署では日本側でビデオ撮影を担当した制作会社の関係者を呼び出し、厳重注意を行ったという。関係者は渋谷署での聴取に対し、「マライアがどうしてもここで撮りたいというので拒めなかった。本来は撮影の予定もなく、占有許可も申請していなかった」と供述しているようで、警察も「平日の夜間であり、大きな混乱はなかった」として注意に留めたようだ。

JR渋谷駅前の交差点では1999年8月、歌手の郷ひろみさんが無届けで路上ライブを敢行。このときは昼間だったということもあり、路線バスなどが30分に渡って立ち往生を余儀なくされるというトラブルも起きている。この際にはプロダクションやレコード会社の関係者6人が道路交通法違反容疑で書類送検されており、このうちレコード会社のプロデューサーは懲役3カ月(執行猶予2年)の判決を受けている。

《石田真一》

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