酒飲ませて、ひき逃げさせて、ドライバー脅して現金搾取---恐喝容疑で逮捕

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福井県警は5日、交通事故を装って友人から現金を脅し取るなどした17歳から21歳のグループ7人を恐喝と恐喝未遂の疑いで逮捕したことを明らかにした。判明している被害損額は850万円にのぼる。

福井県警の調べによると、この7人は遊び仲間として知り合った友人を居酒屋などに誘い、飲酒を行った後に「酔ってクルマの運転ができない」と友人にクルマのキーを渡し、自分の代わりに運転するように仕向けた。その後、この友人がクルマの運転をしている際、グループの別のメンバーが自転車での衝突事故を偽装。同乗していた他のメンバーは「たいしたことないみたいだし、飲酒運転なのだから逃げろ」とひき逃げを指示。気が動転しているドライバーのその指示通りに現場から逃走した。

その後、ナンバーを覚えていたという被害者が現れ、運転者に対して「飲酒運転とひき逃げ事故を警察に通報されたくなかったら治療費などを現金で払え」と脅していた。警察が把握しているのは2件。いずれも手口は同じで、福井市内の大学生ら2人から250万円を騙し取り、さらに別の会社員男性に600万円を要求した段階でこの男性が警察に通報したことから発覚。最初に3人が恐喝未遂の疑いで逮捕され、後に4人が実行犯として恐喝容疑で逮捕されている。

取り調べに対して7人は大筋で容疑を認めており、騙し取った現金は遊興費などに充てていたと供述しているという。警察では発覚した2件以外にも余罪がある可能性が高いとして、この7人をさらに追及する方針。

《石田真一》

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