「機能が作り出すデザインとは、使う人にとって役に立つ機能を高めて新たな便利をつくりだすもの。トラックの使われ方を研究することよって、このカタチになった。普通のクルマとは逆に傾斜したフロントウインドウは空気抵抗低減と下方視界に優れる」と井口デザイナー。
ところで名前でピンときた人がいるかも知れないが、FL-4は2000年の東京モーターショーで出品された『FL1』『FL10』とのシリーズなのだ。少しおさらいをしておこう。数字はそのままトン数をあらわし、FL1は短距離用の1トントラック。ドライバーの利便を考え、ヘッドスペースを大きく取るために、扇子をモチーフにした“リバースウインドウ”になっていた。一方、FL10は長距離トラックで、空力を重視しフロントが円柱形になっていた。
そして、FL-4。4トン車は都市内及び高速移動をおこなう中距離トラックであるために、形状はFL1とFL10両方の要素を持ったコーン形状になったということだ。
また「思わず上りたくなるようなステップや、フロントウィンドウ下のプレーンな空間も特徴のひとつ。窓下はいすゞのロゴを入れることも多いが、広告等を入れるスペースとして空けた。これも商用車に必要な機能ですね」と井口デザイナーは語る。
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