踏切待ちで後続車が突っ込んでくる恐怖---仙台で起きた事故

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25日午後、仙台市宮城野区のJR東北本線踏切で、列車の通過を待っていた乗用車に後続のワゴン車が激突。追突された乗用車とその前方にいたミニバイクが弾みで踏切内に押し込まれ、通過していた貨物列車と衝突する事故となった。この事故で乗用車に乗っていた38歳の女性が全身を強く打って意識不明の重体、ミニバイクを運転していた男性が足の骨を折る重傷を負っている。

宮城県警の調べによると、事故が起きたのは25日の午後0時50分ごろ。JR東北本線の踏切で列車の通過を待って停車していた38歳女性の運転する乗用車に、後方から走ってきたワゴン車が激突した。乗用車はこのワゴン車に押される形で前進。さらにはその前方に止まっていた原付バイクも巻き込む形で踏切内に進入。通過中の貨物列車に激突した。

貨物列車との衝突で乗用車は大破し、乗っていた女性は車外に放出された際に全身を強く打って意識不明の重体。原付バイクの男性は列車との衝突という最悪の事態は避けられたものの、大破したクルマの部品が当たるなどして足を骨折する重傷を負った。

警察では乗用車に激突したワゴン車のドライバー(59歳の男)を業務上過失致傷の疑いで現行犯逮捕し、事故当時の詳しい事情を聞いているが、警察の調べに対しては「踏切の警報機が鳴っていることもわかっており、前にクルマが止まっていることも認識していたが、アクセルを踏んでしまった」などと供述しているという。

この事故で貨物列車が現場に1時間停車。影響で上下8本の列車が運休し、15本に最大90分の遅れが生じるなどの被害も出た。

《石田真一》

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