【飲酒運転高速バス】飲酒運転は言語道断---検察が懲役6カ月を求刑

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1リットルを超える焼酎を飲みながら高速バスを運転し、途中のサービスエリアで駐車中の他車と接触する事故を起こし、道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪で逮捕された元JR東海バスの運転手に対しての初公判が25日、甲府地裁で開かれた。検察側は「言語道断」として懲役6カ月を求刑し、裁判は即日結審している。

この事故は今年7月7日、JR名古屋駅のバスターミナルを出発し、新宿駅に向かっていたJR東海バス「中央ライナー4号」の運転手が、乗務前に1リットルを超える缶チューハイなどを飲み、ほぼ泥酔状態のまま運転。山梨県上野原町の談合坂サービスエリアで駐車中の他車と接触するという事故を起こしたもの。乗客から警察に対して「たぶん飲酒運転をしていたと思う」という申し出があり、警察が運転手のアルコール濃度をチェックしたところ、呼気1リットルあたり0.35ミリグラムのアルコールを検出。道交法違反(酒気帯び運転)で検挙していた。

通常、酒気帯び運転の場合は反則金納付で話が終わるが、今回のケースは乗客を乗せたバス、しかも高速道路を走る都市間高速バスで行われたということを重視。警察が運転手を書類送検するという異例の展開になっていた。

25日の初公判で検察側は「高速道で、しかも大型バスを酒気帯び状態で運転するということは、一歩間違えれば大事故につながる行為で言語道断」として、懲役6カ月を求刑した。

運転手も「異動を控え、不安で酒を飲んだ。乗客や会社に迷惑を掛けた」と述べ、起訴事実を全面的に認めている。

裁判は即日結審し、判決が11月1日に言い渡されることも決まった。

《石田真一》

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