【パイオニア『Air Navi』離陸】大容量メディアを使わず、日本全国をフルカバー

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カロッツェリア『Air Navi』の特徴は「地図データを収めた大容量メディアを本体内に搭載していない」ということだ。CDで650MB、DVDでは4.7GB、HDDでは10GBと、カーナビが使う地図の容量は右肩上がりで増えてきた。ところがAir Naviの場合、50〜500mスケールの日本全図を収録していながら、本体内で使用しているメモリの容量は80MBに満たない数値だという。

これは通信によって取得した情報により、手持ちデータを補完することを前提とし、ネットワーク配信に最適な地図データ「iフォーマット」を採用しているためだ。これまでのカーナビに採用されてきた“Kiwi(キウイ)”と比較した場合、1マップあたりのサイズが20〜30%前後と小さい。また、数値ベクトルで情報の記録が行なわれているため、ダウンロード後に端末側で展開する際、加工しやすいという特徴も持つ。拡大や縮小、転回や3D化などが単一のデータさえあれば済むため、全体の容量も小さくなるというわけだ。

Air Naviでは起動直後に通信モジュールが作動し、自車を中心に半径40kmの地図情報をダウンロードする仕組みになっている。これも全ての情報を完全にダウンロードするのではなく、本体内にあるデータと、サーバー内にあるデータの相違点を参照するという作業が瞬時に行われる。結果としてダウンロードされるのは相違点、つまりはサーバー側で更新された情報のみとなり、極めて短時間でデータ取得ができるシステムになっている。

経路誘導を指定した際には、進行方向の地図情報などが自動で順次ダウンロードされるほか、VICSで発表された渋滞情報もプラスされてくる。渋滞回避を目的としたルート再設定もナビ側ではなく、サーバー側に命じることで最新の渋滞情報を加味したものがダウンロードされるようになっており、ルート検索精度は従来のナビと同等かそれ以上のものが確保されているようだ。

《石田真一》

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