逮捕警官は酒気帯びでなく酒酔い、取調べ中も泥酔、さらには二日酔い?

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埼玉県警は4日、泥酔状態で原付バイクを運転していたとして、警視庁志村警察署の刑事課に所属する53歳の警部補を道路交通法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕したことを明らかにした。

今年6月の道交法改正以降、呼気に含まれるアルコール濃度の数値が見直され、酒気帯びの基準が引き下げられたことから、同容疑で警察官が検挙されるケースは後を断たないが、取り締まり現場で酒酔い認定を受けて現行犯逮捕されるのは6月以降では初めてではないかという。

警察の調べによると、この警部補は4日午後11時ごろ、上尾市谷津2丁目付近の市道を原付バイクで蛇行しながら走っているところを飲酒検問中の埼玉県警交通機動隊員が発見した。

検問で停止を命じた段階ですでにろれつが回っておらず、自分の名前も言えないほどの泥酔状態だった。このため、当初は被疑者不明のまま道路交通法違反(酒酔い運転)で現行犯逮捕し、パトカーで管轄の上尾警察署まで連行した。ところが取り調べの際には居眠りしてしまい、その段階でも名前を聞くことができなかった。このため、所持品の検査を行ったところ、警視庁の現職警官であることが判明した。

呼気1リットル中のアルコール濃度は0.6ミリグラム相当とみられ、問答無用の酒酔い運転。どの程度のアルコールを摂取したのかは今後の調べを待つことになるが、5日午前の段階でもこの警部補に対する取り調べは進んでいないようだ。

《石田真一》

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