高級車を盗んでは店に突っ込む---5億円を荒稼ぎしたグループ逮捕

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高級車を盗んでは店に突っ込む---5億円を荒稼ぎしたグループ逮捕
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大阪府警は3日、クルマで体当たりして宝石店や金券ショップのシャッターを破壊し、約290件もの犯行を重ねていた窃盗グループ6人を同日までに逮捕、起訴していたことを明らかにした。犯行を行うため、事前に高級車ばかり約60台を盗み、強盗と自動車盗難の被害総額の合計額は5億円を軽く越えているとみられる。

警察の調べによると、当初このグループは工具で窓ガラスを割り、バールでシャッターをこじあけるなど、小規模な形態で犯行を重ねていたが、あるとき「クルマでシャッターを壊す」という犯罪が行われたことを知り、自分たちもまねるようになって徐々に犯行がエスカレートしていったという。警察が把握しているだけで金券ショップ100件、宝飾店60件、たばこ店110件などが同一の被害に遭い、いずれも閉店後の店をクルマで襲撃。体当たりして破壊したシャッターの隙間から短時間で盗みを行うという手口を繰り返し、一晩に数件の“ハシゴ”を重ねることもあった。

特徴的なのは、シャッターの体当たりに使われるクルマが全て国産の高級車だったということ。事前にトヨタ『セルシオ』や『クラウンマジェスタ』、日産『シーマ』などを調達。こちらもわかっているだけで60台あまりが被害に遭っていた。

なぜ高級車なのかという問いに対し、犯人グループの1人は「高級車は構造自体が頑丈でシャッターにぶつけたぐらいでは壊れない。エンジンパワーも大きいので逃走にも便利だし、路上駐車していたとしても職務質問されにくい」などと供述しているようだ。

ちなみにシャッターに衝突した際、エアバッグが作動して犯行が未遂に終わったケースもあるようで、高級車のパッシブセーフティ性能はたしかに高かったらしい。

《石田真一》

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