盗難車とわかっていながらクルマを買った栃木の現職警官を逮捕

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栃木県警監察課は3日、佐野警察署地域課に所属する46歳の巡査部長が、盗難車を知り合いの中古車業者から市価よりも安く譲り受け、車検を取らずに使用していたとして道路運送車両法違反(無車検)の疑いで同日までに逮捕したことを明らかにした。同時にクルマをこの巡査部長に売り渡した中古車業の男も逮捕し、クルマの入手ルートなどを厳しく追及する方針。

監察課の調べによると、この巡査部長は2000年9月ごろ、知り合いの中古車販売業の男から「いい出物がある」と紹介を受け、市価350万円相当の高級国産車を150万円で譲り受けた。その際に「このクルマ、車検は通せないから注意するように」と指示を受けていたが、巡査部長はそれを承知で購入し、逮捕されるまでの2年間使い続けていた。クルマに取り付けられていたナンバープレートは偽造されたもので、車台番号から売却の直前に首都圏で盗まれたものである可能性が高いという。

警察では逮捕された中古車販売業者の背後に、首都圏で盗んだ高級車を地方都市で転売する窃盗団の姿があるとして、2人を厳しく追及して入手経路の解明などを急ぐ。

逮捕された巡査部長はクルマ好きとして周囲から知られており、問題のクルマも「苦労して買った」と言っていたようだ。

《石田真一》

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