ボルボは、世界初となる妊婦のバーチャル衝突ダミー(コンピュータ・モデル)を開発、前面衝突のシミュレーションを開始したと発表した。
自動車の安全対策は進んでいるものの、胎児に与える自動車事故の影響の調査は進んでいない。同社では、妊婦と胎児の安全対策が次の最優先課題として、世界初となる妊婦版衝突安全ボディのコンピューターモデルを業界に先駆けて開発した。
バーチャルなコンピューターモデルで、研究したいサイズに応じて妊婦と胎児を拡大したり、縮小することが可能。バーチャルな衝突ダミーは、妊娠後期の女性をモデルとしており、シートベルトやエアバッグが妊婦と胎児にどう影響を与えるか、ベルトがどのように動き、エアバッグやベルトが子宮や胎盤、胎児にどう影響するかを細かく研究することが可能になるとしており、今後の妊婦の安全対策に役立てる。