映画のようなカーアクション---撮影ではなく、ホンモノの強奪事件でした

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1日未明、福岡市中央区内のコインパーキングで、駐車料金を支払っている所有者の隙を狙い、若い男がクルマを強奪するという事件が起きた。所有者の男性はリアスポイラーにしがみついて阻止しようとしたが、犯人はその状態で30分走行。最後には男性を振り落として逃走している。

警察の調べによると事件が起きたのは1日の午前1時15分ごろで、福岡市中央区平尾4丁目付近のコインパーキングで、クルマのエンジンを掛けたまま34歳の男性が駐車料金を払っていたところ、他のクルマの影に隠れていた男が突然歩み寄って運転席に座り、そのままクルマを発進させた。

所有者の男性は慌てて走り寄り、クルマのリアスポイラーにしがみついたが、運転する男はこの男性を振り落とそうと、ジグザク走行やバック、他車への接触などを繰り返した。男性は振り落とされそうになりながらも、30分持ちこたえた。が、運転する男の行動が徐々にエスカレートし、男性をぶら下げたまま猛スピードで走るなど明確な殺意を感じたため、減速した隙に仕方なく手を離したという。クルマは男性を振り落とすと、そのまま速度を上げて逃走。現在も発見されていない。

盗難されたクルマは国産の高級スポーツカーで、警察では盗難の状況から「最初からこのクルマに狙いをつけていた可能性が高い」としている。所有者の男性にケガは無かったが、警察の取調べでは「ローンが残っているクルマなので必死につかまった。途中で他のクルマへ接触しにいったときには殺されるかと思った」と供述しているようだ。

自分の愛車を目の前で盗難され、必死になる気持ちはわからなくもないが、とりあえず命の方を大事にした方が良いのではないだろうか。

《石田真一》

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