30日未明、東京都江戸川区内の運送会社の駐車場で、止めてあったクルマのトランクの中で知的障害者の少年が倒れているのをこのクルマの所有者が発見、警察に届け出た。少年は病院に収容されたが、すでに死亡していた。死因は熱中症による脱水症状とみられている。
警察の調べによると、この少年は29日の午後、現場付近で遊んでいるのを最後に行方がわからなくなっており、両親が警察に捜索願を出していた。少年には軽度の知的障害があり、遊び場としていた駐車場を離れることもなかったため、何らかの事件に巻き込まれた可能性があるとして周辺の捜索を行っていた。
ところが30日未明になり、この駐車場に止めてあったクルマで帰ろうとした運送会社の社員がトランクを開けたところ、内部で少年が倒れていることを発見し、警察に届け出た。少年は病院に搬送されたが、熱中症が原因とみられる脱水症状ですでに死亡していた。
警察は遺体を司法解剖する方針だが、目立つような外傷が少年の体に見られないことから、クルマの周辺で遊んでいるうちにトランクへ入り込み、ロックされたために脱出不可能になったとみている。