シートベルトはしっかりと---クルマから放出、50m先の屋根で男性死亡

自動車 社会 社会

29日未明、愛知県西春町の県道交差点で、右折しようとした乗用車に直進してきた乗用車が衝突するという事故が起きた。直進車のドライバーが事故後に行方不明となり、逃走の可能性も疑われたが、現場から50メートル離れた資材置き場の屋根から遺体で発見されている。事故の衝撃で弾き飛ばされたらしい。

警察の調べによると、事故が起きたのは29日の午前3時50分ごろで、51歳女性の運転する軽自動車が愛知県西春町法成寺の県道交差点を右折しようとした際、直進してきた乗用車が衝突した。乗用車は衝突を回避しようとした際、横滑りを起こして横転。そのまま50メートル先にある資材置き場に突っ込んで大破した。

軽自動車を運転していた女性は車内から救出されたが、大破した乗用車に乗っていたドライバーが見つからず、騒ぎを聞きつけた近所の住民も参加する形で捜索が行なわれた。途中で「よろよろと歩く男性を見かけた」という情報も入り、ドライバーが現場から逃走したのではないかという情報も流れたが、事故から1時間ほど経った午前5時ごろ、大破した乗用車が突っ込んだ資材置き場のトタン屋根の上にめりこんだ状態で倒れている男性を住民が発見。病院に運ばれたが死亡が確認された。

事故の原因については、右折車の安全確認に怠りがあったのと、直進車が速度超過状態で交差点に進入した両面を視野に入れて捜査を続ける方針。なお、乗用車を運転していた男性は事故現場から40メートルの地点で車外に放出され、屋根に激突した可能性が高いという。ただし、クルマは完全に壊れてしまっており、男性がシートベルトを着用していたかどうかも定かでないという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース