オートギャラリー会場のほぼ中央部に、トヨタ『エスティマ』とメルセデスベンツ『Eクラス』ふうのカスタムカーが展示されていた。しかし、そのフロントスポイラーの前には「不正改造事例」というカードも一緒に置かれているのだ。
これは日本自動車スポーツマフラー協会(JASMA)が出展したもので、道路運送車両法で定められた基準を守りましょうとアピールするもの。エアロパーツとローダウンの組み合わせによって最低地上高をクリアできなくなった例や、オーバーフェンダーからタイヤがはみ出す例など、実例で紹介している。
こうしたショーでドレスアップパーツを紹介する場合、ショップは展示用に大きなホイールを装着し、必要以上に車高を落としたクルマを展示する。そこには「展示用タイヤ」という文字が書かれているのだが、スタイルに惚れこむユーザーの目には映らない。ユーザーは憧れのクルマのスタイルを踏襲しようとして、いつの間にか車両法違反になっている場合も多いという。
実際のところ、車高を下げ過ぎるとガソリンスタンドにも入れなくなってしまうと思うのだが、そのあたりの問題をどうクリアしているのだろうか。